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獣医から帝王切開が無事終わった連絡をもらい、安心したのも束の間・・・
先生の話にはまだ続きがありました。
「元気な子が産まれました。元気なんだけど・・・」
言葉を詰まらせる先生・・・、察するにはそれだけでもう十分でした。
不安なまま病院へ行き、御餅の子供と初めての対面となりました。
先生が連れてきたその小さな生物は・・・
ドかわいい~~~ッ!!
念願のパイドじゃ~ッ!!
しかし、現実を受け止めなければなりません・・・
産まれた子供は口蓋裂
口蓋裂・・・口腔と鼻腔がつながっている症状(蓋の形成不全)
この障害は、吸う事ができない為、お乳が飲めずに生後まもなく衰弱死してしまうのと、
人工授乳しても気管に異物が入りやすく、肺炎で死に至るケースが多いらしいです。
そして比較的多い障害。
「今回は1匹中の1匹に出てしまった・・・運が悪かったと言う他はありません。
それも相当ヒドイ症状なので、残念だけど・・・」
と先生も表情を曇らせる。
誕生と同時に、死の宣告を受けたのでした・・・
そして2匹を家に連れて帰りました。
口蓋裂をネットで調べると、数少ない記事の中で、人工飼育で育て上げ、
手術をしてその後は元気に過ごしている子がいることを知りました。
また反対に、批判的な声も多いことを知りました。
少しでも苦しみから解放してあげる為に、自然淘汰した方がいいとか、
簡単に交配させる飼い主が悪いとか・・・
ショックな言葉でしたが、それはそれなりに考えさせられました。
獣医もあきらめた子・・・はたして俺に育てられるのか?
全く無知な俺では、この子を苦しめるだけで終わってしまうかも・・・
でも家族の一員をこのまま放っておく事なんて、絶対できないし・・・
と、頭が混乱していたそんな俺の傍らで、その子と御餅が力をくれました。
飲めないのにお乳を探して一生懸命飲もうと努力している・・・・
力の限りに、何度も何度も・・・
御餅も母性に目覚め、とても大切に愛おしそうに抱いてやっています。
そして決意しますた。
そうだ、この生命の強さを信じよう・・・と。
この子が出来ない事を、俺がサポートしてやろう。
この子が諦めない限り、俺も絶対に諦めない。
「御餅と俺がサポートしてやるから、しっかり頑張るのじゃよ!」
その後は、とにかく手術ができる大きさに育てなければ・・・と、壮絶な日々を送りました。
それがどれ程大変な事だったかは、また改めて記事にしまする。
そして奇跡は起こりました。
その子は本当にとてもとても頑張ってくれました!
奇跡の子、豆餅丸 ですッ!!
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